川内選手は、レース終了後にいつも倒れたり、言動がやや不自然だったりするので、失礼ながら私は先月まで「実力以上に注目されすぎ」「冷静な判断ができない人」と、少し否定的に感じていました。
しかし東京マラソンでの結果とその後のコメントから、この人は素晴らしい選手なんだと思うようになりました。「周りのみんなが思っていることよりも、自分の納得を優先させる」という人であり失敗してもチャレンジすることを目指す人なんだと確信したからです。
そもそも大学時代には箱根駅伝に出場するレベルの選手でした。卒業後も陸上競技を続けるのに実業団に所属しないことが異例です。福岡マラソンで日本人トップとなりオリンピック候補になりました。「普通」は選考レースは1回しか出場しないそうです。しかし東京マラソンにわざわざ出場しています。そしてその理由は「今のタイムでは世界で勝てない」と思ったからとコメントしています。
これらは「陸上競技の常識」に反することなのかもしれません。しかし彼にとっては「世界で勝つこと」と「自分の納得」がすべてなようです。
「KY」という言葉がはやった時に、私はなんか変だなと思いました。特に若い人は「場の空気を読んで話の流れや、周りに合わせることが常に重要だ」と思っているのかな、と感じたからです。
もちろん「空気を読む」ことが必要な場面はあります。しかし気の合う友人たちの飲み会では必要ないのでしょう、「変わった奴」と思われて自己主張したり議論することが若さの特権だと思います。
ひょっとして川内選手はアスペルガー傾向があるのかもしれません。ノーベル賞受賞者やトップアスリートはそういう傾向が強いものです。その方がいいのだと思います。そして間違いなく彼は日本を代表するトップアスリートなのです。
彼の言動からは「自分がオリンピックに出る」ということが些細なことト思っているような気がします。
こういう雑念のない、ピュアな選手が4年後にメダルを取って欲しいと期待します。
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